なりたい自分を文字に起こすということ
6月14日 晴天
少しTシャツでは少し肌寒い。
昨日はいつものことながら、夕方の搾乳が終わり疲れ果ててそのまま就寝。
気づけば朝の4時だった。
仕事は朝6時からなのだが、なぜだか体が軽かった。
多分、昨日は夜の9時ころに寝落ちして、約7時間ほど睡眠をとったからだろう。
また、最近自分の中での陰鬱としていた気分も今日は起こっていない。
きっと、それは将来の自分像を文字に起こしていたからであろう。
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地方へ移住するきっかけについて
先日、自分の生い立ちを振り返る機会があった。
実際には、生い立ちを他者へ紹介するという形で意図せず、自分の今までの人生を振り返ることになった。
地方へ移住することがブーム的に取りざたされる昨今において、多分に漏れず私も東京から岡山の地方へ移住したくくりに収まるわけだけれども、、、
そもそも、なぜ私は地方へ移住したのか???
と何度も自分へ問いかけてみたが、最近ぼんやりと直感的に移住した(してしまった)という考えに至っていたのだが、今回の人生の振り返りでそのぼんやりとした考えから、原点を見つめなおすきっかけを得ることができた。
そもそも、地方へ移住するきっかけとなったのは、私があるブログの記事を読んだことがきっかけだった。
この記事を読んだのはちょうど2年ほど前に直感的に、今地方へ移住しなければ自分も山村で生きていくすべを知らなくなってしまうと思ったからである。
この記事を読む前の私は、ただ漠然と将来の日本は経済的に他国から突き放され、やがて食糧自給もままならない状態になるんだろうなと、やや極端な状態ではあるが、日本の将来に嘆いていた。
そんな中、昔の人たちはなぜ山村で生きていくことができたのかという理由をブログの記事で知ったことで、自分の中である問題意識が具体的な行動で乗り越えられるという意識に変わっていた。
つまり、山村で生きる技術を自分で習得すれば、将来日本の自給率が低下して、食べることさえも難しくなったとしても、食べるもの、きれいな水、燃料、建材などは自分で調達できるのではと考えたことが、地方へ移住する発端となったのだ。
今、振り返ると先走った感は否めないが、この後先考えずに先走ってしまったことによって、実際に山村で生きる人たちと話しをする機会に恵まれ、自分自身の人生の生き方について視野を広げることは事実である。
地方へ移住したことが正解だったのか、それとも間違っていたのかは今回答することはできない。
実際に、今現在の暮らしぶりといえば、朝から晩まで仕事と畑や勉強などすることはたくさんある。東京に住んでいたころの自分に比べれば、休みという休みも週に1回ある程度だ。祝祭日など関係なく仕事だ。
けれど、昔の自分程将来について嘆いている様子はない。嘆いているというよりも楽観的に人生をとらえているのかもしれない(いいことなのか?)。
楽観的に物事を直視できるようになったのは、多分地方で生きている人たちを実際に見て、聞いて、話をすることができたからであろう。
「これがだめでもあれがある」「こっちがだめでもあれができる」という考えができるようになったからだろう。この考え方ができるようになったおかげで、少しの壁にぶつかったとしても、何とかなるだろうと思えるようになった。
とりとめもない話ではあるが、実際に地方へ移住することで、この考えから派生していろいろな考えが自分の中で芽生えることになったが、まずは地方へ移住するきっかけとなった出来事をまとめて、今回は終わりとしよう。
動物と家畜 植物と野菜
今日、バイト先の牧場での話。
「私の息子は小さいときはよく牧場にきて遊んでいた。」
「でも、今では牛を嫌いなぐらい牧場には寄り付かなくなっている。」
「そっちのほうが私はいいと思っている。牛飼いは牛をかわいがっているだけじゃダメ。『家畜』として接していないと牛になめられるし、牛に情が移ってしまう。」
たしかに、牧場を経営する立場になれば、動物や牛が好きだからとういう理由だけでは牧場の経営はやっていけない。
よく、牧場や動物に接する仕事をする人たちのインタビューで「なぜこの仕事をしようと思った?」という問いに対しての答えは「動物が好きだから」という回答がダントツに高い気がする。それは、なにも不純な答えではなく、純粋でもっともな回答だけど、実際に牧場を経営する場合、それだけの理由ではなかなか牧場の経営は続かないなと思った。
ある程度、動物や牛に非情になっていないと、正常な判断ができなくなってしまうのだろう。死にかかっている牛、乳を出さなくなった牛、種付けができなくなった牛、それらを殺す判断を経営者は常に下さなくてはならない。
非情で、ある程度の基準をもって動物や牛に接していくことが経営者には必要なんだろう。
一方、野菜についても同じことが言える。
僕は山が好きだし、木々、植物の観察が大好きだ。
そんな理由から今年から野菜作りを始めたわけだけれども、いかんせん、いちいち野菜の成長が気になってしまう。パッションフルーツのつるがネットに少し引っかかってきた!とか、今日はトマトの葉っぱが一枚増えた!だとか、昨日植え付けたスナップエンドウの苗が倒れてしまった!だとか、小さなことで一喜一憂してしまう。
まだ5月だし、野菜もまだまだこれから成長していくだろう。
こんな調子では農場を経営していくことなんてとうていできないだろう。
せいぜい、家庭菜園レベルでしか野菜を作ることができないと思う。
ある程度、野菜に対して非情になっていかないといけない。
野菜が枯れてしまった。苗が倒れてしまった。
そんなことはどうでもよくて、効率的にかつ多収を目指していかないと思った。
5月22日 晴れ
この1週間ほどずっと晴れが続いている。
先日植え付けた野菜たちは連日の晴れと温度の上昇に耐えられているのか少し不安。
そんな野菜たちに少しでも大きく成長してもらいたくて毎日水をたっぷりと与えている。
トウモロコシ、オクラ、枝豆、スナップエンドウ、トマト、ナス、ピーマン
すべてに水を毎朝与えているが、トマトの元気がない。
インターネットで調べてみると、トマトの原産地は南米で、比較的乾燥した地で育ったこともあり、毎朝ドバドバと水を根元に撒いている僕の水やりが逆にトマトを弱らせてしまっていることが判明した。
そんなこともあり、最近は野菜たちの栽培方法をインターネットで調べるようにしている。
少しづつ勉強だ。
5月19日 苗 植え付け
5月19日
蒜山はよく晴れ、この2日晴天続きで畑の気温が上がってきている。
早朝はまだ冷えて霜が降りていそうだが、日に日に、蒜山の山々も新緑の似合う季節になってきている。
ということで、今日は連結ポッドで種から育ててきた野菜の苗たちを畑に植え付けることにする。
今日植え付けをする野菜は、オクラ、トウモロコシ、きゅうり、枝豆、スナップエンドウ。
トマトの苗は連結ポッドからポリポッドに移し替えて育ててみる。
種から育てたトマト以外にミニトマト、大玉トマトはコメリからすでに苗を買ってきて、畑に植え付けてあるので、種から育ててきたトマトに関しては、今年中に収穫できなくもよいのだ。
特に期待はしていない。畑作業初めての今年は失敗も含めて、できることをやってみるのが一番だ。失敗しても、来年に活かしていけばいい。活かせばいいのだ。
もしくは、種から育てたトマト苗たちは自然栽培用に育ててみてもよいかもしれない。